お気に入り  腹が立った 驚いた 怖かった 救いがない
 どうなんだろう  悲しい
 よく解らない
 考えさせられる 別に読まなくてもよかった
トップ
私の男   桜庭 一樹
   
文藝春愁
2007.10.30  第一刷 発行
P381
図書館借り
2009.08読
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―。黒い冬の海と親子の禁忌を圧倒的な筆力で描ききった著者の真骨頂。 (Amazon より)
面白かった。
最初、淳悟が嫌だった。「この人、やくざ?」と思わせる風貌。ただ単に、「ヒモ」か。と
だが、読んでいく内に段々惹かれていき、最後には「淳悟、素敵ーーーーー!!!」に変わってしまった。恐るべし! 「こんな恋人・父親いいな〜」と。実際は嫌だけど・・・。
花が、「離れたいけど離れられない」と悩みぬくのが、すごく解る。
儚く、暗く、寂しい。だけど、熱を帯びた作品である。