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蜜月   小池真理子
新潮エンターテインメント倶楽部
1998年09月20日発行
P225
2010.05月図書館借
天才洋画家、辻堂環が死んだ。天衣無縫の彼の生涯は、無邪気に、奔放に、女たちの心と身体を求めることに費やされた。恭子、弥生、杳子、志保子、千里、美和子……かつては環との蜜月に溺れた、さまざまな境遇の女たち。訃報を聞いた彼女たちは、それぞれの記憶の襞に刻まれた、狂おしいまでの恋心を甦らせるのだった――。無垢な欲望に身をゆだねた、六人の女の六つの恋のかたち。(Amazon  より)
面白かった。リアルな性描写はありませんが、それでも、エロが伝わってきます。辻堂環に出会って、激しく愛されたい!と思ってしまいました。この方の違う本を読んでみたくなりました。
ただ、辻堂環 が、「日本には留まらず、世界の財産」とまで言わしめる才能って・・・。どんなんだ??
    小池真理子   P355
早川書房
1995年10月31日 初版発行
1996年03月31日 25版発行
2010.05月 図書館借
1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年の出現によって生じた軋みが三人の微妙な均衡に悲劇をもたらした……。全編を覆う官能と虚無感。その奥底に漂う静謐な熱情を綴り、小池文学の頂点を極めた直木賞受賞作。(Amazonより)
面白かった。
最初は、「ただ単なる倒錯的な夫婦のお話か」と思って、「蜜月のような短編がいいのかな?」と思っていたのですが、3/5 くらいから、怒涛の展開!!いや〜〜面白かった。
どこまでも?紳士的な信太郎が、発狂的に怒り捲くるシーンは好きです。
この主人公の布美子の心情は、よく解ります。って、おかしいかな?
無伴奏    小池真理子
P275
後書きあり。
集英社
1990年07月25日 第一刷発行 2010.05月図書館借り
学園紛争、デモ、フォーク反戦集会。森の都・仙台。バロック音楽の響く喫茶店で出会い恋におちた二人。野間響子・18歳、家族と別れて暮す高校三年生。堂本渉・21歳、不思義な雰囲気をもつ大学生。悪夢のようなあの事件がなかったら、恋にも別な結末がありえたのだろうか…。60年代末期のあの熱狂は何だったのだろうか…。激しい時代の波のなかで花開いた危険で美しい恋。新境地をひらく長篇小説。 (Amazon  より)
作者は、学生デモに参加したのだろうか?前回の【恋】同様、学生紛争が描かれている。この方の文章は、すんなりとはいってくる。続けてこの方の本を読破。
読んでいくうちに、【蜜月】を読んでいたからだろう、「ああ、もしかして・・・?」と思ったが、そうであった。ただ、ラストがそうなるとは、想像出来なかった。どうなるのかは、読んで下さい。
雪ひらく   P242
小池 真理子
文藝春秋
2004年01月10日 第一刷 2010.08月図書館借
おき火 /  最後の男 /仄暗い部屋 / 雪ひらく / 場所 / パラサイト