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ツ、イ、ラ、ク     姫野カオルコ 角川書店
平成15年10月31日  初版発行   P426 2010.09月図書館借り
森本隼子、14歳。地方の小さな町で、彼に出逢った。ただ、出逢っただけだった。雨の日の、小さな事件が起きるまでは。苦しかった。切なかった。ほんとうに、ほんとうに、愛していた―。姫野カオルコの新境地、渾身の思いを込めて恋の極みを描ききった長編小説。 (Amazon  より)
恋愛小説とありますが、私は「青春小説」と思うのですが・・・?
兎に角、登場人物が多い!!
最初、主人公が「誰!?」的でした。
いや、読者好きな方なら、最初から解ったのであろうけど、読書嫌いの私には「?????」でした。かなりぶ厚く、半分まで来てやっと「ああ、この子が主人公か」・・・と。

地方の小さ町。そんな町故の ほのぼのとする面もあり、その反面、いらぬお節介な面もあり・・・というのが、よく書かれているように思えました。(エラそう??)

この学校の教師達、ちょっと、セクハラが多すぎ。
話の内容はそんな昔の話ではないと思うのだけど(昭和みたいだけど平成の世だよね?)、こんなに生徒に対してセクハラやってたら、警察に捕まるのでは? とか、親が学校に言ってこないか? と思ったのは私だけ??今じゃ、ちょっと教師が何かしたら、そく警察沙汰になるのに。そこがちょっと納得いかない??


ネタバレ











教師と生徒が恋に落ちます。

そこで、二人の関係が発覚!????

生徒は教師を庇い、教師は自分の教師としての立場を貫きます。
そして、教師は学校を自主的に辞めます。

最後は「どうなるの???」で御座いました。

ラストは思いも寄らぬ結末が?

と思ったのは私だけ??

二人が別れを決意するシーンが好きです。
教師は「相手は年下の生徒。これは恋・愛じゃない」と自分自身に言い聞かせますが、この別れのシーンで、「自分は生徒を愛していた」と認めます。
   姫野カオルコ 角川書店
平成17年03月31日 初版発行   P333
作者あとがき有り
2010.09月 図書館借り
傑作恋愛小説『ツ、イ、ラ、ク』の登場人物達が綴る6つのせつない物語。
桃は探偵のように、私の場所にひそんで、むかしを窃視する。彼とひとつになりたかった、そのむかしを。 (Amazon  より)
『ツ、イ、ラ、ク』
の続編的というか、過去を回想するお話です。
作者は「前作を読んでいなくても、読めるように書いた」そうですが、前作を読んでいた方がより一層楽しめると思います。

でも、私は前作をあまりよく覚えていなかったので、というか登場人物が多いので、「誰が誰なのか?」よく解りませんでした。

収録作
卒業写真/高瀬舟、それから/汝、病めるときも すこやかなるときも/青痣/
世帯主がたばこを減らそうと考えた夜/桃

『高瀬舟、それから』
がこの中では一番好きです。
教師が生徒にその日会う事を約束するが、邪魔が入り、中々会えず、教師が表では平静を装うが内心冷や冷やと苛立ちを抱えながら数時間を過ごす心境が・・・