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不夜城       馳 星周
P299
角川書店
平成08年08月31日 初版発行
平成09年12月10日 15版発行
2010.04月図書館借り
新宿・アンダーグラウンドを克明に描いた気鋭のデビュー作!おれは誰も信じない。女も、同胞も、親さえも…。バンコク・マニラ、香港、そして新宿―。アジアの大歓楽街に成長した歌舞伎町で、迎合と裏切りを繰り返す男と女。見えない派閥と差別のなかで、アンダーグラウンドでしか生きられない人間たちを綴った衝撃のクライム・ノベル。(Amazonより)
面白かった! 読む前は何故か刑事もので、香港を舞台にした小説だと思ってました。
内容を読んでもらえば解るかと思いますが、登場人物が多く、ごちゃごちゃして、そして名前が、向こう読みだったので、「????」でした。2回読めばより一層解るかと思いますが、2段だったので・・・。再度読めませんでした。
この作品でデビューとか。すごい!!
映画にもなった作品です。
吉川英治文学新人賞
1996年度のこのミステリーはすごいで1位
週刊文春ミステリーベスト10で1位
鎮魂歌  不夜城U  馳 星周
P330
角川書店
平成09年08月31日 初版発行 2010.05月図書館借
新宿の街を震撼させたチャイナマフィア同士の銃撃事件から二年、警察の手すら届かない歌舞伎町の中国系裏社会を牛耳るのは、北京の崔虎、上海の朱宏、そして、銃撃事件で大金を手に入れた台湾の楊偉民だった。勢力図も安定したかと思われた矢先、崔虎の手下の大物幹部が狙撃され、歌舞伎町は再び不穏な空気に包まれた!崔虎は日本人の元刑事に犯人を探し出すよう命じるが、事態は思わぬ方向へと展開していく……。事件の混乱に乗じ、劉健一は生き残りを賭け、再び罠を仕掛けた!――脅威のデビュー作『不夜城』の二年後を描いた、傑作ロマンノワール! (Amazonより)
今回の主役は2人 元警官の滝沢 と 殺し屋の台湾人の秋生。前回の健一は、脇役です。
秋生は、殺し屋なのに、とても純情であります。反対に滝沢は、警官でありながら、悪い事をやっていた。と正反対?な二人は、ある事件をきっかけに出会い、共に行動します。危険な目に合い、「逃げなくては!」と思う滝沢ではありますが、逃げません。読んでいて「何故逃げないのかな?」と疑問に思いましたが、その答えは後で解ります。
健一は、女・子供関係の仕事はしない、という心情を持っていましたが、前回の恋人を失った為に、「自分の復讐の為ならば手段を選ばない」嫌っていた
楊偉民のようになってしまいます。悲しい・・・。
前回同様にとても面白かった。だが、やはり、あっちの名前呼びなので、「???」で御座いました。2回読めばもっと解るとは思いますが、これも又2段で御座いました。
前回以上に、暗くジメジメした作品となっていますが、面白かったです。

ネタバレ


古狸と狐の騙しあい。ホモ率が高い!
長恨歌   不夜城 完結編   馳 星周
P448
角川書店
平成16年11月30日 初版発行 2010.06月図書館借り
残留孤児二世として歌舞伎町に生きる武。刑事に脅され引き合わされた情報屋、劉健一が、武の精神を蝕み暴走させていく--。 (Amazon  より)
今回の主人公は、残留孤児二世と偽る中国人の武。お話の内容は鎮魂歌に似ております。健一はここではよく出てきます。
ネタバレですが、私が一番気がかりだった楊偉民のおじいちゃんは殺されます。それに私は安堵。だってこのおじいちゃんが生きていたら、「いついつこのジジイが先手を打つのか!?」で心臓が持ちません。(お話の筋からいって、その方がいいのでしょうが)
今回はエロシーンは皆無。それに前2作と違いねばちっこいドロドロ感もそんなにありません。お話は最後の最後まで、ハラハラドキドキ。
最後は私が思っていた結末ではありませんでした。
人気があったからなんでしょうね?続編を書かされた?気配が??私個人としては、前作の鎮魂歌で終わった方が良かったのでは?
でも、面白かったです。
3作ともに共通するのが、『女は強かだ!!』です。3人とも女に振り回されております。