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チグリスとユーフラテス   
新井 素子  
    
チグリスとユーフラテス
単行本 上下
新井 素子
後書き 後書き/解説・大沢 在昌
集英社 集英社
1999年02月10日  第1刷発行  P501 2002年05月25日 第1刷 上  P474
2002年05月25日 第1冊 下  P396
2010.03.図書館借 2010.04月図書館借
遠い未来。地球の人々は他の惑星への移民を始めた。その九番目の惑星「ナイン」に向かう移民船に搭乗したのは、船長キャプテン・リュウイチ、その妻レイディ・アカリを含む30余名の選りすぐりのクルーたち。人々は無事ナインに定着し、人工子宮・凍結受精卵の使用により最盛期には人口120万人を擁するナイン社会を作り上げる。だが、やがて何らかの要因で生殖能力を欠く者が増加しだし、人口が減少しはじめ、ついに恐れられていた「最後の子供ルナ」が生まれてしまう。たった一人、取り残されたルナは、怪我や病気のために「コールドスリープ」についていた人間を、順番に起こし始める。最後の子供になると知りながら、母親は何故自分を生んだのかを知るために。また、ナインの創始者でもあるアカリに惑星の末路を知らしめるために。ルナと四人の女たちで語られる、惑星ナインの逆さ年代記。
「生きること」の意味を問う超大作。第20回日本SF大賞受賞作。(Amazon より)
読んでいて、とても辛かった。内容も辛かったが、2段なのも辛かった。
ただ、このお話には救いがない?ルナの心の救いがあったかもしれないが、読んでいる私には、とても辛かった・・・。
この方の作品は初めてだったので、最初のマリア・D の章はびっくらこ・い・た。
「ああ、この人はこういう作風なんだな」と。
最後のレイディ・アカリとの会話は、「????」でした。
私がルナなら、まだ人が居る間に自殺するけどな・・・。

この後、ネットで、単行本に解説があると知り、上下を借りました。
作者後書きも、上下に分かれてありますが、豪華本(?)よりは短いです。まあ、発表して、年月が経ってますからね。新井先生の後書きをじっくり読みたい方は豪華本を。解説が読みたい方は単行本をどうぞ。